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北野美術館庭園について

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竣工/昭和40年6月中旬
完成/昭和40年9月20日
造園設計/重森 三玲

海に恵まれない信州のことですから、枯山水としての海景を構成してみました。約140坪ほどのやや正方形に近い地割をもって、四周に丹波鞍馬の赤石を州浜形に敷き詰め、周遊出来るように作りました。そしてところどころ青小平石を配し、青棒状石を網代式に敷詰め、曲線による変化の多いデザインにしました。
 これらの州浜形の敷石は、独自の創作で、古くから日本庭園の池庭にはよく用いられたものです。つまり実用と景とを兼ねた創作の敷石です。そして中央部には、この附近の山々の稜線を思わせる築山を構成し、ローカルを強調しました。これらの築山は中央部と西部に大きく出島となり、その出島が交錯して変化を見せ、更にまたこの築山に杉苔を植栽し、海洋の景を象徴する地面の白川砂(京都産)と対比して美しさを増します。なお本庭には阿波産の青石の巨石を用いて立石に組み、石組と石組との有機的な構成を保ちつつ剛健さを表現しようと試みました。黒松は高松産の老木で台杉は京都産です。
重森 三玲

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